内部の犯行

パチンコ店で金庫の中の現金が盗まれるという事件がありました。
金庫は高さ約1メートルもある大きな業務用金庫です。その中に入れてあった約770万円という高額の現金が盗まれたのだそうです。

金庫にはきちんと鍵がかかっていました。こじ開けの痕跡もなく、店内の他の場所を物色したような形跡もありません。

このようなケースは大抵内部の犯行が考えられます。
従業員など関係者だったら金庫の保管場所や開け方、建物内への安全な侵入方法もわかっています。セキュリティの解除の仕方も知っているはずです。

内部犯行は疑いたくないものかもしれません。しかし、これはどこの会社でも必ず発生する可能性があるものです。そして従業員の数が多くなればなるほどこのような可能性が高くなります。

しかし、従業員の数が多い会社が必ずしもスタッフが盗みを働くとは限りません。
会社がしっかりとした管理体制で防犯対策を行っていればそのような可能性は低くなるのです。
なぜなら内部の人間だからこそセキュリティの強固さがわかってくるからです。
複数人の承認がなければ開けられない鍵や、部屋の入退室の履歴をデータで管理していたり、24時間防犯カメラの映像が記録されているなどといった事情を知っているものならばちょっと出来心がむくむくとわきあがっても自分にはとても無理だと思ってしまうからです。

そうでないとここならやってもバレなさそうだという気持ちになって犯行に及んでしまいます。